常盤哲郎スケッチ小品展「水の景」展
このたび、当ギャラリーでは 常盤哲郎スケッチ小品展「水の景」 を開催いたします。
本展は、2023年に人生初の個展を当ギャラリーで開催した常盤哲郎氏による、待望の第2回個展となります。
常盤氏は東京藝術大学で絵画を学びながらも、長らく発表の場を設けることなく、静かに、誠実に絵と向き合ってこられました。そんな氏の作品は、見る者の心をそっと撫でるような繊細さと、土地への深い眼差しに満ちています。
今回の展示では、都城の自然を題材にした小品の数々を紹介いたします。水面に映る木々、霧島山を背景に広がるコウホネの池、霧にかすむ沖水川の風景、そして公園の木々の隙間から垣間見える静かな池――。どの作品も、日常の中にひそむ一瞬の美をとらえ、「水」という存在を通して、風景の奥行きと静けさを描き出しています。
「見慣れたはずの風景に、ふと立ち止まるような瞬間がある」と語る常盤氏のまなざしは、都城という土地の魅力をあらためて私たちに気づかせてくれます。本展が、皆さまそれぞれの記憶や風景と静かに響き合う機会となれば幸いです。
ご高覧賜りますよう、心よりお願い申し上げます。